寄贈先からの報告
紀の川市立 鞆渕小学校
更新日:2015年06月10日
本校は、和歌山県紀の川市の山あいに位置する僻地校です。小学校と中学校が併設されており、児童9名、生徒19名の計28名が在籍しています。豊かな自然に囲まれた環境を活かし、本校では小中9年間継続した森林教育を実施しています。本年度は、その一貫として、今回御寄贈いただいた机と椅子を活用しています。 いただいた机や椅子は、小学校の各教室で使用しています。低・中・高の複式学級で、全3クラスあります。9名の児童は、6年間持ち上がる自分の机として、毎日大切に使っています。来年以降の入学児童にも行き届くよう、一部は未使用のまま保存しています。
2学期の始業式にあわせて、椅子、机の寄贈式を行いました。最初に、グリーンサンタ基金からお越し頂いた方々に、森林の役割についてお話してもらい、学校の近くの森で様々なレクリエーションを行いました。目を閉じて耳を澄ませると、風の音や川の流れる音、木の葉が揺れる音など、様々な音が聞こえました。また、袋の中の葉を触って、それと同じ葉を森の中から見つけるゲームもしました。子どもたちは、「これちゃう?」「ちゃうよ、もっと柔らかいよ!」などと相談しながら、積極的にいろいろな植物に触れていました。身の回りのものを使って、このように楽しく遊ぶことができ、私たち教員も驚かされました。
その後、学校に戻り、机と椅子を使用する際の注意事項などを教えていただき、教室へ机を運び込みました。今まで使っていた机や椅子より重かったので、運ぶのは大変でしたが、児童全員で協力して各教室へ運びました。運び終えると、木の香りが教室いっぱいに広がり、とてもいい匂いでした。子供たちは、夏休み前から使用を楽しみにしていたので、手で触って木の感触や温度を楽しんだり、顔をくっつけて匂いを味わったりしていました。
机や椅子を末永く大切に活用させていただくとともに、森林教育を益々発展させ、環境に対する意識の高い児童をはぐくんでいきたいと考えています。