寄贈先からの報告

福島県 ささやのぞみ保育園

更新日:2012年12月21日

今年の9月には素敵な本棚と、楽しく分かりやすい森林環境保護についての話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

本棚がクラスに設置された日、子どもたちが自然に集まり「いい匂いがする」「木の匂いだね」「本棚は木から作られているんだね」などと話しているのを耳にしまし、その言葉から、本棚以外にも暮らしの中に使われている木材や、木から作られている生活用品を探してみることにしました。

まず始めに子どもたちから「おもちゃ」という意見が多く出ました。辺りを見渡すと積み木やパズルを始め、ままごとやドールハウスに至るまで様々なところに木が使われていることを発見し、そこから一日をかけて保育園内の「木」を探すこととなりました。

おもちゃ以外にも意識を向けてみると、テーブルや椅子、ドアの他にも、給食で使用する箸などにも木が使われていたり、その他にも紙やトイレットペーパーが木から作られてていたりすることを知ると、子どもたちからは歓声が上がりました。

「もし木がなくなったらどうだろうね」という質問を投げかけると、しばらく考えた子どもたちからは、「遊べない」「生きていけない」「困る」「森がなくなる」などの答えが返ってきたそこから私たちの生活に「木」は欠かせない物だと知り、トイレットペーパーを無駄遣いしないよう使う長さを決めたり、お絵かき帳の紙も最後まで大切に使おうとしたりと、意識の変化が見られるようになりました。

新しい本棚に絵本を初めて本を並べる時、自発的に整理整頓し、綺麗に並んだ本を見て、拍手が起こり、本棚が設置されて以降、本が身近な存在となり、好きな本を自由に手に取り、思う存分楽しむ姿が多く見られるようになりました。本が身近な存在となったことで、絵本の読み聞かせの際に、以前より興味関心を強く示すようになり、登場人物になりきってごっこ遊びをするなど、絵本から楽しい遊びへと発展していきました。

今後も絵本に触れる機会を多く設けていき、毎日を明るく過ごすことで、震災後の子どもたちの心のケアになればと思っています。

本棚の贈呈式の際に、教えて頂いた手遊びを子どもたちがとても気に入り、保育の中に取り入れることで、手遊びをする度に、環境のことを思い出したり、生き物や植物と地球や宇宙の関係、あり方について楽しく学ぶことが出来ました。小さいクラスの子どもたちも、手遊びに興味を示し、森や木などの自然環境が身近に感じられる良い機会となりました。今後も子どもたちとともに、森林を身近に感じ、大切にする気持ちを持ち続けていきたいと思います。

12月12日には、グリーンサンタクロースさんにお越しいただき、お話を聴いたり、歌ったり、プレゼントを頂いたり、とても楽しい時間を過ごすことができました。園児全員がグリーンサンタさんと一緒に記念写真も撮らせていただき、本当に心温まる良い思い出となりました。

グリーンサンタ基金さんとの出会いに本当に感謝しています。

ありがとうございました。

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